2012年12月18日火曜日

ここ最近良いライブを見ました。

12月のスケジュールはこの記事の下にあります。




そうなんです。此処最近、良い経験ができました。




われわれジャズミュージシャンにとっては、日々の鍛錬とは、毎日の楽器との練習でもあり、良い風景や、絵画や、映画をみたりすることでもあり、良いライブを見ること、すなわち、「経験」をすることも練習と思って生きている。


要はそういう生き方をしていることが、良い音楽を生み出す一要因、いや、大きな要因だとワタクシは思います。


というわけで、ここ最近Aaron Parks TrioとMaria Schneider orchestraをみてまいりました。


双方に共通して感じたのは        


”    血    ”


彼らは、いわゆるロイシ、(アングロサクソン、ジューイッシュのいずれかだとは思いますが)
その人種の゛血”に実に素直に抵抗なく向き合って音楽をしているなぁ、と深く感じ入りました。



まづは12月11日、新宿Pit InnでのAaron Parks Trio(ピットイン様いつもありがとうございます。)

Aaron Parks(P)
Thomas Morgan(B)
R.J.Miller (Ds)

アーロン(敬称略)は何度も見ていて素晴らしいことも承知していたので、今回はプーさんとも共演しているトーマス(敬称略)にとても興味が偏っておりました。

もちろんトーマスはtwitterでも書いた通り素晴らしく、アイディア増幅器の様な、はたまたどんだけコイツ頭いいんだよ!?(汗)的なプレイを見せていただいて、ポっ、と浮かんだアイディアを上手に膨らませつつ、そのアイディアが終わることにはもう別の議題に取り組んでいらっしゃるような、そんなキーンと張り詰めたインテリジェンスを持ってらっしゃって、かなり衝撃を受けました。
特に1stセットのピアノとデュオ時のフリーインプロビゼイションが秀逸でしたよ。

しかも、このタイプのベーシストには無いのかな?と(勝手に)思っていた、コーダルなことはもちろん、ドラマーが嬉しいコーダルなことと、リズミックなことを同時にやってらして、ドラマーのやることもこんなにわかってくれてるんだなーと、終始ニヤリとさせられてしまっていたのはここだけの話にしておこう。



そうすると双方同時に引き立つんだねー。なんて思ってたりしてたりしてー・・・。んふふ。



見た目はいじめられていそうなヒョロヒョロのメガネさんなんですけどね・・・。
そのギャップがまた恐ろしい・・・。







…良い経験をさせていただきました。






そして、侮っていた、とまではいかないが、そこまで期待するのは止そうと思いながら
(言い訳までに、ミュージシャンは同じ楽器は、多少シビアに見ますよー、お願いだからわかってね)
みていたR.J.。
もちろん自分のことは棚に上げてますよ。



最初は   


ん?


ん?



ん?(謎)




と思っていたのだが、とにかく音が綺麗で、サウンドさせ方が素晴らしくて、ヒギンズのような叩き方で、肘つきながら叩いてて、スーパーリラックスしていて、変なグラサンに魔法使いみたいなヒゲで、ハーレーダビットソン乗ってる人みたいで、とにかくシンプルなのに個性的!(これってほんとにすごいこと)


と、いつの間にか引き込まれてしまうような、これまでにない”おもしろい”ドラマー。



そして、最初に言ったように、”血筋”に実直。







そんな3人が自然に音を出したら、






自然な音楽になるのは当たり前。





…良い経験をさせていただきました。




長げぇぇぇぇぇえぇぇぇっぇー



ってことでマリアシュナイダーはこの次へ!!


















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